巨人・原辰徳監督（５６）が１５日、ハワイでの優勝旅行中に過酷な修行「千日回峰行（せんにちかいほうぎょう）」を完遂した住職の講話を聞き、刺激を受けたことを明かした。「すてきなプレゼントを頂いた。分かりやすく話していただいた」と話した。

　原監督は１３日に東海大ハワイ校で行われた慈眼寺住職・塩沼亮潤氏（４６）の特別講義に飛び入り参加。会場は定員いっぱいの約２００人が詰めかけ、原監督は最前列で熱心に耳を傾けたという。

　塩沼氏は２０代の時に奈良・吉野の大峯山の山頂まで往復４８キロを１０００日間上り下りする「千日回峰行」を実施。さらに９日間「食べない、水を飲まない、寝ない、横にならない」を続ける「四無行（しむぎょう）」も完遂。これらの修行達成者は１３００年で塩沼氏以外にひとりしかいない。

　原監督は過酷な修行の体験談を聞き、感銘を受けた様子。「喜びの中に修行がある。それが一番印象に残った」。最高の“土産”を手にし、充実の表情で帰国の途に就いた。