楽天・安楽“二種の神器”持参で入寮
楽天のドラフト1位・安楽智大投手(18)=済美=が10日、仙台市泉区の泉犬鷲寮に入寮。恩師の故上甲正典監督と父・晃一さんの思いがこもった“二種の神器”を持参し、大成を誓った。
自室で手にした色紙には、恩師の手形とともに直筆の金言が書かれていた。「奇跡は小さな努力の積み重ねにすぎない」。昨夏の愛媛大会後に渡された、今となっては“遺言”ともいえるメッセージだ。
「プロでもやることは同じ。積み重ねていきたい」。恩師の言葉に決意を新たにした。
また、父からは神戸市東灘区にある弓弦羽(ゆづるは)神社のお守りを授かった。同神社はフィギュアスケート男子ソチ五輪金メダリストの羽生結弦が参拝し、多くのファンも訪れる“聖地”。金メダルパワーの詰まったお守りが入った袋には「プロ野球選手の息子を持つ親父にしてくれてありがとう」と書かれていたといい「自慢の息子になれるように」と力を込めた。
12日から新人合同自主トレが始まる。「まずは厳しい環境に慣れて、キャンプで投げられるよう体をつくっていく」。最速157キロ右腕が飛躍に向けて、小さな努力を積み重ねていく。