今季は打撃と守備でタイトル総ナメだ。ヤクルトの山田哲人内野手（２２）が１３日、愛媛県松山市でチームメートの川端、中村、飯原らと行っている合同自主トレを公開した。今季の全試合出場とタイトル奪取へ向け、体重増でパワーと体力をつけることを明言。さらに初のゴールデングラブ賞獲得へＦＡでヤクルト入りした大引に“弟子入り”する考えを示した。

　守備練習やマシン打撃などで約５時間汗を流した。「去年より上の数字を目指したい。何かで１番を取れたらいい。ゴールデングラブも打撃と同じぐらい狙っていきたい」。昨季ブレークした山田は飛躍を誓った。

　打率・３２４、２９本塁打という昨年の成績を上回れば、必然的に打撃部門でのタイトル奪取は見えてくる。そのために現在行っているのが体重増加作戦だ。昨年１２月にへんとう切除手術をした影響で体重が７０キロまで落ちたが、食事やプロテインの摂取量を増やし、ウエートを織り交ぜ、７５キロまで回復。パワーアップと全試合出場する体力をつけるために「行るところまで行きたい」と今後も増量を続ける方針だ。

　実はこの日、川端から首位打者になったら最低１００万円の高級腕時計をプレゼントするという“賭け”を持ちかけられたという。「自信はない。先輩の言うことは絶対なので」。そう苦笑しながらも「今は時計にはまっている。ウブロでもロレックスでも何でもいい」と首位打者へ闘志をみなぎらせた。

　守備面でもＦＡで加入した大引に“弟子入り”し「見て学んで、話もして、自分のものにしたい」と吸収する考えだ。昨季二塁でゴールデングラブ賞の広島・菊池に対し「意識してます」ときっぱり。今年の山田は打撃も守備も目が離せない。