由伸は監督候補…G白石オーナー明言
巨人・白石興二郎オーナー(68)が15日、都内で行われたスタッフ会議に出席後、今季からコーチ兼任となった高橋由伸外野手(39)について将来的な監督候補であることを明言した。プロ17年間で培った技術を後輩に伝授しながら、指導者としての経験も積んでほしいと要請。その言葉を受けて、高橋由も努力を重ねていく決意を示した。
首脳陣が集結したスタッフ会議に、初めて出席した高橋由。“新人コーチ”に注目が集まる中、白石オーナーは「(高橋由は)将来の指導者の一角を占める人。十分に勉強してもらいたい」と、将来的な監督候補であることを公言した。
そのキャリアや人気を含め、巨人軍の監督にふさわしい人材であることは間違いない。白石オーナーは「第一線のプレーヤーとして模範を示し、コーチとして若いプレーヤーに自分の経験の中から見たノウハウを伝授する責任がある」と、その背中を強く押した。
原監督は今季が2年契約の2年目で、通算12年目のシーズンに突入。後任の名前も取り沙汰される中で、昨年11月には白石オーナーが“ポスト原”の有力候補としてOBの松井秀喜氏を挙げた。これまでの発言通りなら、今後の監督人事は原監督から松井氏、そして高橋由とつないでいく構図が浮かんでくる。
選手兼任コーチとして臨む今季。沖縄で自主トレ中だった高橋由は、この日に合わせて一時帰京した。球団トップの言葉を受けて、「そうなるかはこれからの努力次第だと思う」と語った。球団の未来を背負う39歳が、指導者としての一歩を踏み出した。