オリ1位山崎福“内海カーブ”を初披露
オリックスのドラフト1位・山崎福也投手(22)=明大=が20日、神戸市の神戸第二球場で行われた新人合同自主トレでブルペン入りし、初めて捕手を座らせて投球した。
「カーブ行きます」
宣言して投げたボールは一瞬、上に抜けるように上がりタテに割れるように落ちた。捕手が思わず「ナイスボール」と声を掛ける。明大で20勝を挙げた最大の武器を披露した。
立ち投げで20球、捕手を座らせ24球。球数制限の中、感触を確かめる程度だったが「カーブが低めに決まっていたので良かったと思います」と初々しい笑顔を見せた。
本人いわく「内海さんに軌道が似ていると思います」というカーブ。大学3年時に直球のスピードが上がるのと同じくして急に曲がるようになったという。「調子がいい時も悪い時も使える便利な球です」と自信を見せる。MAX149キロの直球もあるが、アマチュアではカーブを投げておけば大丈夫という必殺のボールだった。
即戦力として期待される左腕。故障などなければ、宮崎で行われるキャンプA組へ抜てきされる見込み。昨季はチーム防御率2・89と12球団No.1の投手王国に“内海カーブ”で殴り込みを掛ける。