ヤンキース・田中将大投手（２６）が２２日、コボスタ宮城で自主トレを公開し、楽天のドラフト１位・安楽智大投手（１８）＝済美＝へエース道を伝授。元楽天のエースとして、自分と同じ高卒のドラ１右腕に「軸を貫き通してプレーしてほしい」とアドバイスした。

　田中から“エース道”を伝授された安楽は、信念にこだわり続けていくことを誓った。「真っすぐのいいピッチャーは変化球もいいというのが僕の持論」と掲げ、「僕の持ち味はストレート。２０年やるためにも、エースになるためにも、ストレートという軸だけはぶらさないようにしたい」と力を込めた。

　あこがれの存在だった田中と緊張の初対面。松井裕から「話しかけろよ」と背中を押されたが「まだ失礼にあたる」と遠慮した。

　田中の第一印象は「体が大きくて、オーラがありました」とうっとり。この日は会話できなかったが「変化球であったりとか、気持ちの持ち方であったりとか、聞きたいことはたくさんあります」と目を輝かせた。

　２３日には新人合同自主トレ開始後、初めてブルペンに入る。「最後の２、３球は力を入れて投げようかと思います」。１軍スタートが決定している春季キャンプでは「１軍にしっかり残れるようにアピールしていきたい」と気合十分。偉大な先輩の金言を胸に、１軍生き残りへ歩みを進める。