G菅野“コナウインド投法”で万全

 巨人・菅野智之投手(25)が24日、米ハワイでの自主トレを終えて、成田空港に帰国した。現地では強風に向かって遠投を行う独自の練習方法でシーズンを投げ抜く肩づくりに専念し、「いい成果を挙げることができた。満足している」と充実の表情を浮かべた。

 昨年12月初旬にアリゾナでスタートさせた海外修行。約3週間のハワイでの仕上げ期間を経て、菅野がたくましさに磨きをかけて帰ってきた。常に進化を求め、ハワイでは通称「コナウインド」と呼ばれる強風を逆手に取って練習。あえて風下に立ち、100メートル前後の遠投を行ってきたという。

 逆風に向かって投げる意図について、「小手先だけでは投げられない。逆風の中だと、ボールがシュート回転していたら球筋に表れやすい。風に向かってボールを投げることで軌道を確認しました」と説明。スピンの効いた直球で強風を切り裂き、シーズンを投げ抜く基盤をつくり上げた。

 “コナウインド投法”で進化を遂げた25歳。キャンプでもブルペンでの投げ込みは重視せず、「フラットスロー(平地でのキャッチボール)と遠投で調整していきたい」ときっぱり。今後も独自の調整方法で、最強右腕への道を切り開く。

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