ドラ1岡本よ覚悟 G2軍は地獄の練習
巨人・内田順三2軍打撃コーチ(67)が26日、往年の名選手が行っていた地獄の練習を2軍キャンプに導入し、若手に英才教育を施す考えを示した。最大8キロの重りを腰に巻いて行うティー打撃や、打撃マシンを至近距離に設置して行うフリー打撃など、野球漫画「巨人の星」をほうふつさせる猛特訓で鍛える考えだ。
重りを腰に巻いて行う打撃練習は、怪童と呼ばれた中西太氏(元西鉄)が行っていたもの。当時はゴムチューブに砂を詰めて腰に巻いていたが、現代式は重さを調整できるベルトを使用する。内田コーチは「より下半身を意識して振るようになる。腰が速く切れるようにもなる」と効果を説明する。
至近距離から来るボールを打つ練習は、通算567本塁打を放った門田博光氏(元南海)が頻繁に行っていた。速球への反応を磨き、バットを最短距離で出す動作を体に覚え込ませるのが狙いだ。
川崎市のジャイアンツ球場では、新人合同自主トレが打ち上げられた。キャンプ2軍スタートのドラフト1位・岡本(智弁学園)も、内田コーチの指導を受ける選手のひとり。厳しい特訓が待ち受けているが、「しっかり鍛えてもらいたい。地に足をつけてやりたい」と巨人の星へ向けて力強く語った。