楽天・松井裕にマー君直伝のスプリット
楽天・松井裕樹投手(19)が27日、“マー君直伝”のスプリットを新たな武器に、2年目の飛躍を誓った。コボスタ宮城の室内練習場で自主トレを公開。新球について「(完成度は)まだまだ厳しいけど、キャンプで練習して試合で使えるボールにしたい」と意気込んだ。
今月上旬から行った、ヤンキース・田中将大投手(26)らとの自主トレで、「130キロ台の速い落ちるボールが欲しかった」と習熟に励んだ。教えを請うたのは、スプリットの使い手である田中。握り方や手首の使い方など毎日のようにアドバイスを受けた。
この日は、今年初めて捕手を座らせてのブルペン投球。34球中4球、新球を試した。「2球だけは完璧なボールだったので続けていければ」と、今後も精度を高めていく。ボールを受けた塚田ブルペン捕手も「悪くない。もっとスピードが上がれば十分に決め球になる」とうなずいた。
1年目の昨季は制球に苦しみ、4勝に終わった。真価が問われる2年目。「ケガなく1年間、ローテーションを回る」と目標を掲げた。新たなウイニングショットがハマれば、投球の幅は確実に広がる。松井裕はまだまだ進化する。