オリックス・西勇輝投手（２４）が２８日、神戸市のほっと神戸で自主トレを公開。今オフは昨年末に海外で、年明けからは沖縄に場所を移して徹底的に鍛え抜いたことを明かした。その上で、チームのエースであり、尊敬する金子超えを目標に掲げた。

　大エース・金子は西にとって、あこがれであり、尊敬する先輩でもある。自宅に招かれるなど公私ともに付き合いのある特別な存在に、あえて挑戦状をたたきつけた。

　「抜かすくらいは言っておかないと。いつも２番ですから」

　昨季は開幕から球団記録となる８連勝。前半戦のチームの快進撃に大きく貢献したが、後半は失速。終わってみれば１２勝１０敗。１６勝５敗のエースに大きく水をあけられた。

　その反省を踏まえ、今オフは徹底的に追い込んだ。昨年末は海外で、年明けは沖縄に場所を移して計約１カ月の自主トレを敢行した。年末年始も実家のある三重で動いた。例年通り、近所の神社を走る際には「５本と決めていたけど今年は１０本くらい走りました。酸欠になりました」と明かした。あまりのハードぶりに神社の植栽の伐採に来ていた見知らぬ職人がジュースを持ってきてくれたほどだった。「これくらいやったから大丈夫という安心感があります」と本人も自信を見せる。

　今季の目標について「金子さんが先頭。抜かすくらいになりたい。ケガしないようにやれば数字が付いてくる」と話した。西がエースの称号を奪い取れば悲願の優勝はグッと近づくはずだ。