ハム佑 もう逃げない!ケンカ投法
「日本ハム春季キャンプ」(4日、名護)
日本ハムの斎藤佑樹投手(26)が、今キャンプで初めてフリー打撃に登板し、強気に内角を突く“ケンカ投法”を披露した。
本気モードで打者と真っ向勝負を挑んだ。左打者、杉谷への24球目。思い切り腕を振り、内角へ直球を投じた。しかしこれがコントロールミスで、杉谷の右太もも裏を直撃。「痛え!」と悲鳴を上げる杉谷に帽子を取って謝ったが、それだけ内角を意識していた証拠だ。
続く左の谷口も内角を中心に攻めた。2人に計48球を投げ、安打性の当たりはわずか5本。「打者を立たせた中で、どれだけ腕を振れるか試したかった。しっかり制球できた球は40球ぐらいありました」と納得の表情を浮かべた。
昨季はわずか6試合の登板で2勝止まり。中でも反省するのは、4月10日の楽天戦(札幌ドーム)。二回途中で2安打4四球、3失点でKO。逃げの投球が栗山監督の怒りを買い、翌日に2軍落ちした。
5年目の今季は打者に向かっていく投球をテーマに掲げる。栗山監督は「佑樹のような投手がバッターに当てちゃいけないと思ったら最悪。ケンカ投法。いいねえ」と評価した。
8日には紅白戦に登板する。「しっかりと指がかかったボールで抑えたい」。目標のローテ入りへ強気に攻める。