「日本ハム春季キャンプ」（６日、名護）

　日本ハムの栗山英樹監督（５３）が６日、キャンプの視察に訪れた日本代表・小久保裕紀監督（４３）に、３月１０、１１日に行われる日本代表と欧州選抜の強化試合で、大谷を投手で起用しないよう異例のお願いをした。強化試合に登板すると開幕戦への調整が難しくなるというのが理由。大谷の開幕投手は決定！？

　栗山監督は「あの日程では、（試合に投げると）開幕に合わせるのは無理だよね。開幕２カード目ならいいんだけど…」と話した。開幕投手は、３月２７日に向けて中６、７日程度の間隔でオープン戦などに登板させる方針。強化試合に登板するとなると、開幕に向けた調整に支障が出るというわけだ。

　大谷は昨季チーム最多の１１勝。開幕投手は昨季８勝の上沢、同７勝の浦野、１２年パ・リーグＭＶＰの吉川らも候補だが、大谷が大本命であることは間違いない。大谷は９日の紅白戦、１７日の韓国・ＫＩＡとの練習試合に登板する予定で、「開幕戦に投げられるように結果を出したい」と意気込んでいる。

　大谷はこの日、小久保監督が見守る中、ブルペンで投球練習。紅白戦は１打数無安打も、フリー打撃では１１本の柵越えを放った。小久保監督は「投手、野手どちらでも代表に値する選手」と評価したが、開幕投手をにらんで、強化試合は野手のみで出場することになる。