ヤクルト2年目・杉浦を虎も警戒
「ヤクルト春季キャンプ」(6日、浦添)
ヤクルト・杉浦稔大投手(22)が6日、今キャンプ初めてフリー打撃に登板した。荒木、森岡を相手に40球を投げて安打性の当たりは2本と上々の内容で、開幕ローテの有力候補に浮上した。
「最初にしては合格点。原点の外角低めに投げるのを心がけた」と汗をぬぐった杉浦。しなやかなフォームから繰り出す球のキレは空振りを喫した荒木が「ヤバイ。低くてボールになると思ったら伸びてストライクになる」と驚くほどだった。
開幕ローテは石川、小川、成瀬が当確だが、真中監督は「ローテ候補?もちろん。1年回ると助かる」と期待する。偵察に訪れた阪神・嶋田宗彦スコアラーも「いい軌道の球を投げている。仕上がりが早い」と警戒を強めた。
杉浦は13年度ドラフト1位で入団したが、昨春キャンプ中に右肘じん帯を断裂。9月にようやく1軍登板し、2勝2敗に終わった。「1年間ローテを守って、2桁勝利は最低限の目標。(資格を残す新人王も)今年しか狙えないと思うので取りたい」と飛躍を誓う2年目。期待の若ツバメが急上昇する。