大谷快速球連発!二刀流「準備整った」
「日本ハム春季キャンプ」(7日、名護)
日本ハム・大谷翔平投手(20)が7日、フリー打撃に初登板し、25球中、安打性を1本に抑える圧巻の快投発進を見せた。
今キャンプ初めての打者相手の投球ながら、直球がいきなりうなりを上げた。初球。西川へ内角直球を投じ、見逃しストライク。2球目には直球で空振りを奪った。4球目の内角直球でバットをへし折ったが、詰まった打球は中前へ落ちた。ただ安打性はこの1本だけ。全球セットポジションから投じ、快速球を連発した。「投げてる感じはよかった。球は高かったけど、まあまあでした」と本人も手応えを感じ取った。
打者との感覚をつかむことをテーマに上がったマウンド。まだブルペンではセットとワインドアップの投球を交互に試しながらフォームを固めている段階だが、対戦した西川は「速い球は150キロは出ていたと思う」と目を丸くする。開幕カードで対戦する楽天・関口スコアラーも「指にかかった時は速い球がきていた。順当にいけば(開幕は)間違いない」と警戒した。
9日には紅白戦に初登板する。「次への準備が整ったのはよかった」と大谷。登板後のシャトルランでは4人中最下位。息を切らし芝生にへたり込んだが、栗山監督は投球を「安心感が出始めた」と評価した。見据える開幕マウンドへ、二刀流は着実に歩みを進めている。