大谷155キロでもダメ 栗山監督不満
「日本ハム紅白戦、紅組1-1白組」(9日、名護)
初実戦は「ダメよ~ダメダメ」。日本ハム・大谷翔平投手(20)が9日、紅白戦に初登板し、2回を2安打1失点(自責0)。2度の最速155キロを含む9球の150キロ超えを計測したが栗山監督は必死の姿が見られない投球にダメだしした。
まだ第2クール。仕上げていく段階ながら、二刀流右腕が快速球を連発した。三回から登板すると、試しているワインドアップで投球。そして2死一塁で、大嶋への5球目に155キロをマークした。しかし大嶋には四球を与え、ピンチを広げると、失策も絡んで失点。四回はセットでの投球に変えたが、制球に苦しんだ。
まだ初登板。大谷は調整段階としてマウンドに上がっていた。「この時期はいつもいい投球はしていない。例年と変わってないです。徐々に上げていきたい」とサラリと振り返った。
ところがだ。栗山監督はベテラン投手のような振る舞いの大谷に不満爆発。「ダルビッシュやマー君ならいいけど、もっとがむしゃらに(開幕を)つかみにいく戦いをしてほしかった。納得はいかない」と語気を強めた。
次回は17日の練習試合・KIA戦に登板予定。「もう少しかみ合う投球をしたい」と大谷。栗山監督を安心させる投球をしなければ開幕投手の合格通知はもらえない。