ハム大谷 12球団“1”号で快幕!

 「練習試合、日本ハム3-1阪神」(11日、名護)

 日本ハム・大谷翔平投手(20)が、阪神との練習試合の二回に“今季1号”を放った。今年の12球団の対外試合では、初の本塁打。3年目を迎えた二刀流が、打撃では最高のスタートを切った。

 やや振り遅れた。それでも持ち前のパワーでスタンドへ運んだ。今年初の対外試合の第1打席、金田の146キロ直球をフルスイングで逆方向へ。勢いのある打球はそのままフェンスを越えた。「詰まっていたし、ポイントは遅れ気味だったけど、負けずに力で持っていけました。いいスイングでした」と、納得の表情で振り返った。

 二刀流ながら昨季は10本塁打を放った。3年目を迎え、飛距離がさらに伸びていることを証明した。ロッテ・高木スコアラーは「こすった中でのあの飛距離はすごい。厳しいところを突いていかないと、踏み込んでいかれる」と警戒。シーズンでの内角攻めを予告した。

 9日の紅白戦登板から中1日で野手として出場し、一発を放った。しかもこの試合の前にはブルペンで37球を投げていた。栗山監督は「去年の今ごろ、(登板)前後の2日は(試合に)出そうとは思えなかった。今は体が使えるようになってきて楽しみ」と体力的な成長を認めた。

 大谷自身も「体の調子はいい」と自信。今年はさらにスケールアップした二刀流・大谷が見られそうだ。

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