ロッテ涌井 今キャンプ最多の215球
「ロッテ春季キャンプ」(13日、石垣島)
ロッテ・涌井秀章投手(28)が、ブルペンで今キャンプ最多の215球を投じた。投球の途中からは、開幕カードで対戦するソフトバンク打線をシミュレーションしながら投球。自身6度目の開幕投手の座を意識した熱投を繰り広げた。
160球を超えてからが、涌井の“プレーボール”だった。
味園ブルペン捕手がサインを出し、本番さながらの投球がスタート。1番から中村、今宮、内川、李大浩、柳田、松田、長谷川、細川、本多、そして代打に吉村、明石、松中。ボールカウントやアウトカウントを設定し、中村にはストレートで四球、柳田は2死一、二塁からフォークで空振り三振などと仮想・鷹打線に真剣勝負を挑んだ。熱を帯びた投球に「ただ投げるより、こうやって意識して投げた方がいい」と汗をぬぐった。
西武時代の2012年以来3年ぶりとなる大役を見据えている。「先発なら誰でも、開幕に合わせるのは当たり前」。昨季の開幕は同じ鷹軍団に3連敗。エースとしての自覚が自然と、その体を突き動かしていた。