ハム中田実戦1号!愛妻&愛娘の前で
「練習試合、日本ハム6-3DeNA」(14日、名護)
格の違いを見せつけた。日本ハム・中田翔内野手(25)が14日、DeNAとの練習試合で実戦1号となる先制2ラン。DeNAのドラフト1位・山崎康(亜大)に強烈なプロの洗礼を浴びせた。
初回2死三塁。新人右腕がフルカウントから三振を狙い投じた144キロの外角直球を、強烈にしばき上げた。快音を残した打球は右翼席最前列へ消えた。
球場を沸かせ、さらに前日に沖縄入りした妻と娘の前での一発に「打ててよかったです」。ただ本当の意味での満足感はない。「ライトフライですね。パ・リーグに、こんな狭い球場はないので」と笑顔はなかった。栗山監督も「翔の場合、打った瞬間に本塁打でなければ本塁打でないとした方がいい」と主砲の思いを代弁した。
だが、逆方向への一打は10キロ減量でスリムになった進化の証しだ。「広角に打ちたいなとは思います。投手の最終的な決め球はアウトロー。それを打たれれば痛い。もっと飛ばせるようにならないとダメ」と次の領域を頭に描いた。
三振狙いで勝負に来た山崎康を「これから体が動けば、もっといい直球を投げてくると、ふと思った。交流戦が楽しみです」とたたえた。これぞプロ、これぞ中田翔!そんな一発を見せるのは、まだこれからだ。