G大田チーム1号、長嶋氏「面白いよ」
「巨人紅白戦、白組8-3紅組」(15日、宮崎)
巨人・大田泰示外野手(24)が紅白戦で今季のチーム1号を放った。視察に訪れた長嶋茂雄終身名誉監督(78)の前で、開幕スタメンをアピールし「これをプラスにしたい」とうなずいた。
三回、1死一塁。マイコラスの初球を仕留め、右中間最深部へ突き刺す豪快弾。主力主体の白組で4番を託された若き大砲が、規格外のパワーを見せつけた。昨季はシーズン終盤に2本塁打。才能開花の兆しが見え始めており、ミスターも「去年の秋から今年にかけて、いい感じで打っている。ひょっとしたら面白いよ、今年は」と期待感を隠さない。
プロ7年目。今キャンプは午前8時の早出練習に始まり、夕暮れまで居残り特打と野球漬けの日々。第2クールには両親が広島から車で7時間かけて訪れていたが、対面したのはほんの数分だった。それでも、この日は自宅でテレビ観戦していた父・幹裕さんに、最高の結果を届けた。
紅白戦3試合で、12打数6安打1本塁打。この日で打ち上げとなった宮崎キャンプでは存在感を見せた。ただ、一喜一憂するのはまだ早い。「もっと成果を上げて、スタメンを任される選手になりたい」と大田。今年こそ“本物”であることを証明してみせる。