ソフトB工藤監督、89球を熱投
「ソフトバンク春季キャンプ」(15日、宮崎)
ソフトバンク・工藤公康監督(51)が監督就任後初めて打撃投手を務めた。全体メニュー後の特打で、内川を相手に代名詞のカーブを交えて89球。現役時代と変わらない躍動感あふれるフォームから熱投を披露し、今キャンプ最多の3万3300人が訪れた生目の杜を盛り上げた。
「いいバッターでしたね。力感がなくても打球が飛ぶし、速い。さすがだなと。気持ち良かったですね」
15分間の熱投を終えると、指揮官は大粒の汗をぬぐった。ボール球はわずか8球。「そこだけが心配だったから良かった」。柵越えを15本許したものの、さすがの制球力で役目を果たした。
打撃投手登板は、ピッチャー出身監督としての打者へのアプローチの一つだ。「(打者の)後ろから見るのと違って、どのコースにどう反応するのかとかが分かる。内川君くらいの打者だと、僕から言うことなんかないけど、若い選手とかには気づいたことは言ってあげたい」。次回は未定ながら、今後も打撃投手登板で、投手目線からの助言を打者に送る考えだ。