松井裕初侍!「真っ向勝負で三振を」
野球日本代表「侍ジャパン」の小久保裕紀監督(43)が16日、那覇市内で3月10、11日の強化試合・欧州代表戦のメンバー26人を発表した。阪神・藤浪晋太郎投手(20)や、10代ではただ1人、楽天・松井裕樹投手(19)が初選出された。
松井裕が記者会見で笑いを誘った。「ダメかなと思っていました。久米島で小久保監督にアピールしようとブルペンに入ったのですが、そのときはもう帰ってしまっていて…」。直接見てもらえなくても、指揮官のハートは射抜いていた。
今回のメンバーで唯一の10代は「すばらしい先輩方ばかり。いろいろ盗んでチームに持って帰りたい」。欧州代表戦で投げれば19歳4カ月。代表のトップチームでは1999年アジア選手権・台湾戦の松坂大輔(19歳0カ月)に次ぐ若さでの出場となり、08年北京五輪1次リーグ・キューバ戦の田中将大(19歳9カ月)を上回る。
小久保監督は楽天と同じ中継ぎ起用を明言。松井裕は「持ち味は真っすぐと変化球で空振りを多く取れるところ。真っ向勝負して三振を取りたい」と意気込んだ。
小久保監督は「実力の分かっている選手は招集せず、若い選手にチャンスを与えようという思いで選んだ」。11月に予定されている国際大会「プレミア12」に向け、若手に経験を積ませる考えだ。