大谷開幕投手!栗山監督が粋な“演出”
「日本ハム春季キャンプ」(20日、名護)
日本ハム・大谷翔平投手(20)がプロ初の開幕投手を務めることが20日、決まった。球団で高卒3年目の開幕投手は、2007年のダルビッシュ有以来。初の大役に「なんとかチームに勝ち星をつけられる投球をしたい」と決意を込めた。
栗山監督の熱い言葉に心を揺さぶられた。キャンプ休日だったこの日、宿舎で指揮官の部屋に呼ばれ、手紙を渡されると同時に、直々に開幕投手を伝えられた。大谷は「うれしさと責任を持ってやりたいと思った」と意気に感じ、やる気をみなぎらせた。
大谷の背番号にちなんで午前11時11分に発表した指揮官は、2月20日に告げたことに「とても意味がある」と言った。二刀流で20勝-。あるいは自身が尊敬し、この日が誕生日だった巨人・長嶋茂雄元監督のような大スターへの成長を願ったのか。多くは語らなかったが、「(大谷開幕は)優勝するための選択」と絶対的な柱としての信頼は揺るぎない。
本拠地・札幌ドームで迎える開幕楽天戦は、則本との先発対決が決定的。昨季まで他球団のエース級との投げ合いがほとんどなかった大谷は、「エースが相手で勝つか負けるかでは、大きな違いがある。初戦を取ることはすごく大事」と気を引き締めた。3月27日。優勝への勢いをつけるためにも、一世一代の投球で大役を務め上げる。