由規151キロ!3年半ぶり1軍戦0封
「オープン戦、ヤクルト4-0日本ハム」(22日、浦添)
大きな一歩と言っていい。2013年4月に受けた右肩手術から復活を目指すヤクルト・由規が、2回を1安打2四球無失点。「率直に緊張した。内容は全然納得してないけど、結果的に0点で抑えられたのは評価していい」。反省を口にしながらも、真っすぐに前を見据えた。
昨年9月の2軍戦で実戦復帰したが、1軍クラスを相手にするのは11年9月3日以来。直球はほとんどが140キロ台後半で、最速151キロをマーク。だが、初回の先頭打者に四球を出すなど精度を欠き、「変化球でしのぐ形になった。基本は真っすぐなので、そこは見つめ直したい」と課題を掲げた。
計画通りにキャンプ中の実戦登板を果たしたことには、「不安はどんどん解消されている」と手応え。真中監督も「良ければ、開幕ローテで使う」と大きな期待を寄せた。
久々の1軍戦での雄姿に家族も声援を送った。球場に駆けつけた父・均さんは「カーブが効くのは分かった。これからだね」と目を細め、兄・史規さんは自宅でテレビ観戦となったが「なんだかんだで抑えるのが由規らしい。マウンドに立ててよかった」と喜んだ。
161キロ右腕は「ブルペンでも試合でもしっかり投げて、開幕を迎えたい」と言い切った。もっと状態を上げて、必ず完全復活を果たす。