ロッテ石川 苦手ビジター対策ばっちり
「オープン戦、中日0-9ロッテ」(28日、ナゴド)
貫禄さえ漂わせていた。ロッテ・石川歩投手(26)が今年初の対外試合で、4回を2安打無失点。昨季の新人王が、2年目の進化を予感させた。
力の込もった直球で、左打者の内角をえぐった。宝刀シンカーはいまひとつだったものの「悪い中でも抑えることが今年のテーマのひとつ」と話した石川にとって、自信のみなぎる投球となった。伊東監督は「左(打者)に、あれだけ突っ込めたのは収穫」と大きくうなずいた。
“内弁慶”も克服だ。昨季は10勝のうち、9勝が本拠地での白星。苦手のビジター対策で、移動で疲労がたまる腰を入念にケア。「圧迫感があった」というドーム球場では計9試合で1勝5敗と分が悪かったが、「今年は大丈夫です」と笑顔を見せた。
開幕投手こそ涌井に譲ることが決定的だが、頼もしい2年目右腕が先発陣の軸に君臨する。