松井裕が新守護神!ミコライオ離脱で

 楽天は10日、キャム・ミコライオ投手(30)が椎間板ヘルニアで全治3カ月と診断されたことを発表した。抑えとして期待されていた右腕の長期離脱。この危機に大久保博元監督(48)は、セットアッパーに配置転換したばかりの松井裕樹投手(19)を新守護神にする構想を明かした。

 7日に右臀部(でんぶ)に痛みを訴えたミコライオは、8日にチームを離れた。そして9日に福島市内の病院で診察を受けた結果、治療に時間を要することが判明した。手術は回避するが開幕は絶望。復帰は早くても交流戦明けになる公算が大きい。

 守護神の離脱を受けた大久保監督だが「そういうことは想定している」と冷静だった。代役候補については「松井裕、クルーズ、青山」と挙げ、その上で「みんなが想像している通り。松井裕樹に九回を任す可能性は十分ある」と言い切った。

 突然の大役指名に、侍ジャパンに合流中の松井裕は「(最後を)締めるというプレッシャーはあると思う」と気を引き締めた。計り知れない重圧がかかるポジションということは間違いないが、代え難い経験を積むチャンスでもある。「こいつで負けたらしょうがない、という投手にならないといけない」。新たな挑戦への扉が開かれる。

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