黒田撃ち!オリ・ブランコが移籍1号
「オープン戦、広島9-2オリックス」(15日、マツダ)
オリックスの新主砲・ブランコに待望の移籍1号が飛び出した。四回の第2打席。無死一塁から高めに浮いた変化球を捉え左越え2ラン。前回登板で西武を完璧に抑えた黒田から放った価値ある一発だった。
カープファンのため息を背に、グラウンドを一周。「自分のできることをきっちりやった。ホームランが出て良かった」と笑顔で振り返った。森脇監督も「良かったんじゃないか」とたたえた。
春季キャンプ中は、昨年故障した両足を気遣って練習ペースを落としていた。オープン戦は前日まで出場7試合で打率・143と低調。現在も、左膝はズボンの下に分厚いサポーターを着けた状態でプレーしている。しかし根っからの勤勉な性格で、試合前練習は打撃、守備とも懸命にこなしている。
「黒田はすごくいいボールを投げていた。シュートもフォークもキレが良かった。前田もいるし、広島は手ごわいね」と敬意を表した。しかし、ほめるだけではない。「この時期に対戦したのは、すごくいいこと」とニヤリ。交流戦での対決をにらみ、3打席でつかんだ手応えは大きい。
過去に2度の2冠に輝いた強打者。開幕まで2週間を切り、エンジンがかかってきた。