中日・山井、開幕決定 36歳で初の栄誉
「オープン戦、中日0-2楽天」(20日、ナゴド)
自身初の開幕投手に向けて準備は整った。向かう先は3月27日、阪神戦。中日の2015年オープニングは、昨季最多勝と最高勝率の2冠に輝いた山井に託されることになった。
登板後、右腕は穏やかに、そして力強く言葉を重ねた。「そういう時が来ると思いますが、その試合にすべてが出せるようにしたい。準備はしています」。自ら開幕とは明言しなかったが、強い決意をにじませた。
序盤こそボールが高めに浮き、二回に2失点。「イニングを重ねるごとに修正できた。結果も配球も本番のように入れたし、後半は思ったところに投げられた」。三回以降は低めにスライダーを制球し、終わってみれば6回5安打2失点。「(調整は)十分です。これで開幕が迎えられる」。わずか67球の省エネ投球だった。
谷繁監督兼選手は「1週間前で開幕投手が決まっていないチームはないんじゃないですか」。山井は昨季、阪神とは4試合で3勝1敗、防御率3・69。19日の阪神戦もチェックしイメージも頭に焼き付けている。
36歳で初の開幕投手は球団史上最年長。「2年連続Bクラスで悔しいシーズンになっている。今年こそ絶対にやってやるという気持ちです」。14年目のベテランが、強竜再燃の旗印となる。