デーブ監督初勝利“孝行息子”花添えた

 「日本ハム2-4楽天」(28日、札幌ド)

 ベンチ前で孝行息子から差し出されたウイニングボールを、照れくさそうに受け取った。自ら抑えに指名した松井裕がプロ初セーブを挙げ、監督として初勝利。楽天・大久保博元監督(48)は「感謝しかありません」と声を上ずらせた。

 2点リードの九回、松井裕をマウンドへ送った。自軍が2死満塁の好機をつぶした直後。相手に流れがいきかけた場面でも、松井裕はあっさりと三者凡退に斬った。ウイニングボールを受け取った指揮官は「あいつは追い込まれたところの方が力を出す。すごいねぇ。どんどん自信にしてほしい」と、19歳を手放しでほめた。

 昨年7月2日。自らの監督代行初戦で松井裕がプロ初勝利。そして監督初勝利の試合でセーブ。縁があるのかもしれない。

 球団最年少でのセーブとなった左腕は「ここからがスタートだと思います」と決意を新たにした。若き守護神が幸先よく結果を出し、大久保楽天が巻き返しへの一歩を踏み出した。

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