「西武５-４オリックス」（２９日、西武ド）

　昨季８０個も手にした白星が、今年は遠い。オリックスは３点のリードを守りきれず、痛恨の逆転負け。開幕３連敗は１２年のソフトバンク３連戦以来３年ぶり。森脇監督は「今一度、奮起するための３連敗と捉えたい」と言うしかなかった。

　前日まで２試合連続無得点だった打線には、復調の兆しが見えた。二回無死一、三塁からＴ－岡田が右翼へ先制の犠飛。開幕から２０イニング目にしてチーム初得点を挙げると、続く小谷野はチーム１号となる左翼への２ラン。２点を追う九回には糸井のソロ本塁打も飛び出したが、あと１点及ばなかった。小谷野は「まだまだこんなもんじゃない。これからじゃないですか」と気持ちを切り替えた。

　チームの開幕３戦３敗は過去１１度あり、いずれの年も優勝を逃しているが、「いいことは、苦しんだ先にしかない」と指揮官。大型補強して臨んだ今季。選手全員が本来の力を発揮すれば、負のデータをはねのけられるはずだ。