中日・福田プロ初猛打賞で初白星呼んだ
「中日5-3巨人」(31日、ナゴド)
本拠地開幕戦で中日・福田がチームの今季初白星を呼び込んだ。先頭で迎えた二回、杉内の137キロ速球をフルスイングした打球が左翼席に吸い込まれた。
「バットの先っぽだったので、どうかと思いましたけど、最後は気持ちで押し込みました」。29日の阪神戦に続く2試合連続の先制2号ソロ。チームメートから手荒な祝福を受けた。
六回無死一、二塁では右前適時打を放ち、杉内をマウンドから引きずり降ろした。同点の八回1死一塁では、マシソンから左中間フェンス直撃の二塁打。二、三塁へチャンスを広げ、満塁から代打・小笠原の決勝打へとつなげた。
森野の右手親指骨折でめぐってきたチャンスだった。スタメン出場は昨年4月3日の阪神戦以来、1年ぶり。試合前は朝食のメニューを思い出せないほどで「ご飯とみそ汁とハムと、あとは、えーっと…。豆腐…」と頭をかいた。
お立ち台が初なら猛打賞も初。「気合だけは(巨人に)負けたくなかった。やってやろう、それだけでした」。ナゴヤドームを歓喜の渦に巻き込んだ。「まだ1試合。大事なのはあしたからです。しっかり準備したい」。もう森野の代役ではない。福田が中日打線の主役だ。