ロッテ石川 風ニモ負ケズ本拠地8連勝
「ロッテ5-3日本ハム」(31日、QVC)
苦しみながらも、今季初星を手にした。「7回3失点は結果オーライ」。ロッテ・石川は反省の言葉ばかり並べたが、昨季5月24日の巨人戦から、本拠地QVCマリン8連勝だ。
地の利を生かすはずが、この夜は逆に苦しめられた。最大瞬間風速10メートル。強風の影響で、宝刀シンカーは落ちずに横に流れ、「今日はちょっと投げづらかった」と頭をかいた。制球もいまひとつで、打たれた安打は9本。レアードに許した先制2ランも「外にしっかり投げ切っていれば抑えられた」と振り返った。
唯一、笑みを漏らしたのは、五回の大谷への攻めだった。2死一塁、内角をえぐった直後に外角低めの直球で空振り三振。「あれはすごく良かった」。2年目の進化をにじませた。
悪条件の中、データ通りの結果をもたらした。新人王に輝いた昨季、10勝のうち9勝が本拠地での星。その心強い数字を裏付けに起用された本拠地開幕戦で白星を呼び込んだ。2年目のジンクス打破が、おのずとチームの躍進につながる。