大谷進化の1号!苦手の左から先制V撃
「ロッテ3-4日本ハム」(1日、QVC)
手応えは十分あった。二回の第1打席。フルカウントからの6球目。日本ハム・大谷がロッテ・藤岡の真ん中高めの直球を捉えた。打球は大きな放物線を描き、バックスクリーンへ飛び込んだ。
「芯に当たったので入るとは思いました。自分の間で、いいスイングができました」。シーズン6打席目での1号は、自己最速だ。
進化を証明した打席でもあった。昨年、右投手には打率・288、8本塁打の成績を残したのに対し、左投手は同・224、2本塁打と苦しんだ。だが二回の一発は、左腕・藤岡のボール球に手を出さず、最後の失投を仕留めたもの。「ボールをしっかり見極められています。去年より、左が嫌だなというのはない」と確かな自信を持っている。
オープン戦期間の終盤に風邪を引き、遅れを取り戻すため投手調整に専念。野手としての実戦は3月15日の西武戦が最後だった。にもかかわらず、室内練習場での打ち込みなどで開幕に間に合わせてきた。野手として初出場した前日は1安打、そしてこの日は六回の右前打を合わせてマルチヒットをマーク。投手としても開幕戦で勝っている。
「今のところ状態はいい。次は先発も控えてるので、切り替えてやっていきたい」と、4日のオリックス戦先発登板を見据えた。今年の二刀流は順調なスタートを切った。