ロッテ涌井105球で移籍後初完投勝利
「ロッテ3-1楽天」(4日、QVC)
最後までクールフェースが崩れることはなかった。ロッテ・涌井が西武時代の2013年4月11日・ロッテ戦以来、2年ぶりの完投勝利。6安打1失点、わずか105球で楽天打線を手玉に取った。それでも「向こうの早打ちに助けられた部分もあった」と冷静だった。
テンポ良くアウトを重ねた。3-0の二回に1点を失ったが、三回から八回までは二塁すら踏ませなかった。「ピッチャー有利のカウントで勝負できた」。昨季1勝6敗と苦しんだ本拠地マウンドで躍動した。
移籍2年目の今季から、試合中に捕手と話すようになった。女房役は20歳の田村。「向こうも若い。教えることによって、見えてなかった部分が見えてくることもあるので」。言葉に自覚がにじんだ。
開幕から連勝した涌井に、伊東監督は「エースという存在として、みんなが認めてくれるようになってもらいたい」と期待する。昨季は8勝12敗。雪辱を誓う今季、まだまだ勝ち星を重ねていく。