ナゴヤの竜16年ぶり本拠地開幕7連勝
「中日6-2DeNA」(10日、ナゴド)
打撃好調なドミニカンが中日の連敗脱出に貢献。決勝打を放ったのは、得点圏打率・571とリーグトップを誇るエルナンデスだ。
同点に追い付かれた直後の八回、1死三塁。「ルナの安打とナニータのバントでつくったチャンス。今まで以上にアドレナリンが出た。フライでもいいから、何とかして強くて速い打球を打とうと思った」
2球続いた外角の変化球を強くたたくと、打球は前進守備の二遊間を抜けた。早いカウントから振っていく積極的な姿勢で決勝点を運んだ。
昨季は、日本の投手に苦しんだ。「日本の投手は投球モーションが変わっている。タイミングをとることが難しく、うまく対応できずに去年は苦しんだ」
日本の投手は、真っ向勝負よりも駆け引きを重視する傾向が強い。クイックや変化球主体の配球などに惑わされず、体勢を崩されてもバットの芯に当てて振り切ることに力を入れた。その結果が、開幕からの13試合で無安打が1試合だけという安定感につながっている。
99年以来、実に16年ぶりとなる本拠地開幕7連勝。首位攻防初戦を制して首位タイに浮上。開幕3連敗を喫した姿はどこにもない。不気味な強さを見せる谷繁竜がセ界を席巻する。