法大・森田 佑以来3人目の1年春開幕星
「東京六大学野球、法大1-0慶大」(11日、神宮)
春季リーグ戦が開幕し、法大・森田駿哉投手(1年・富山商)が6回4安打無失点の好投で初勝利を挙げた。1年春に開幕投手を務めて勝利を挙げたのは、07年の早大・斎藤佑樹(現日本ハム)以来8年ぶり3人目。秋春連覇を狙う明大は東大に先勝。柳裕也投手(3年・横浜)が3安打完封。今秋ドラフト1位候補の高山俊外野手(4年・日大三)が先制適時二塁打を放った。東大は87連敗。
真っ赤な頬があどけないルーキーが、大仕事をやってのけた。リーグ史上3人目となる1年春の開幕投手星。「こんなに早く勝てるとは思っていなかった」。法大・森田は初々しく笑った。
堂々とした姿だ。最速147キロの直球に、スライダー、フォークなどの変化球もさえ、毎回の10奪三振。中村との1年生バッテリーで、慶大の谷田と横尾のドラフト候補コンビも無安打に封じた。
昨夏の甲子園で2勝。青木久典監督(42)は「大舞台に強いのではと思っていた。すごい」と称賛した。3季連続5位からの建て直しを図る名門に現れた“救世主”。新人左腕は「まだ1勝。次の1勝ができるように調整したい」と、しっかり足元を見据えた。