キヨシ激怒!悔し今季初サヨナラ負け
「中日3-2DeNA」(12日、ナゴド)
怒り心頭だった。延長十二回、4時間33分間戦った結末は、今季初のサヨナラ負け。厳しい表情のDeNA・中畑監督は、早口で吐き捨てた。
「ものすごく反省しないといけない。負けられないという信念を、1球で崩してしまう。初球の入り方にどのくらい神経を使わないといけないか。目的のないボールだった」
延長十二回は、2死三塁から平田を敬遠してルナとの勝負を選択。過去2年間で8打数1安打と相性のいい加賀をマウンドに送った。指揮官が指摘するのはその初球。131キロの直球が内角に甘く入り、サヨナラ中前打となった。
加賀は「自分が悪い。インコースのボール球から入ってスライダーを生かすつもりでした」と肩を落とす。捕手の黒羽根は「ボール球を要求したけど、ゾーンにきてしまった」。痛恨の制球ミスだった。
これで各球団とひと回り対戦して、9勝6敗。同率首位の座にいる。中畑監督は「後味が悪いけどね。ここまでの戦い方は選手が頑張ってくれた。勝敗が逆にならないようにしたい」。表情は硬いままだった。