オリ借金10…本部長テコ入れも示唆
「楽天4-3オリックス」(12日、コボスタ)
右前へ抜ける打球を、ナインはぼう然と見送った。オリックスはサヨナラ負けで1分けを挟んで今季3度目の4連敗。1959年以来、56年ぶりとなる開幕から5カード連続負け越しという不名誉な記録となった。借金は開幕15試合で早くも10に膨らんだ。
ミーティング後、森脇監督は「敗戦が多く、なかなかいいものが出せていないが、火曜からはここまで15試合の反省を生かし、清算して戦いたい」と悔しさを押し殺した。
1点を追う三回、糸井、T-岡田、中島の3人が適時打を放ち一時は逆転。勝利に近づいたかに見えた。しかし五回にドラフト1位・山崎福(明大)が2死満塁のピンチを招き降板すると、2番手・榊原が連続押し出しで同点とされた。
「ああいう場面で抑えないといけない投手なのに。同じミスをしないようにするしかない」とうなだれる榊原。森脇監督は「山崎福は5四球。榊原もそうだが、本来は自分を信じて打者と勝負できる投手のはず」と精神面の弱さを嘆いた。
瀬戸山球団本部長は編成面でのテコ入れについて「いろいろ考えているが、具体的にコメントできない」と険しい表情。森脇監督は「立ち向かう原点が必要。オレも含めてね」と必死で自らを鼓舞した。