大谷“陽岱鋼の代役”3番で1打点
「日本ハム1-6ロッテ」(14日、札幌ド)
打者として久々に快音を響かせながら、逆転負けに日本ハム・大谷は表情を曇らせた。「3番・指名打者」でスタメン出場し、1安打1打点。存在感を示したが、勝利につながらなかった。「(打撃の)感じは悪くなかった。もっと出塁してチャンスをつくることができればよかった」と敗戦の責任を背負った。
12日・ソフトバンク戦に先発して3勝目をマーク。登板から中1日での野手出場は、今季初だった。「(体は)大丈夫です」と、元気に言い放った二刀流は初回2死の第1打席。いきなり鋭いスイングをみせた。石川の外角スライダーを中前へ。1日・ロッテ戦以来、10打席ぶりの安打を放つと、一塁ベース上で笑みを浮かべた。
さらに0-0の六回1死三塁で迎えた第3打席は、石川の外角シンカーを中堅へ打ち返し、今季初の犠飛。三走・西川が先制のホームへ滑り込むと、手をたたいて喜んだ。だが最終的にチームの得点はこの1点だけ。先発・石川に早くも今季2敗目を喫し、「いいピッチングでなかなか打てなかった」と悔しそうに言葉を絞り出した。
野手としてはここまで打率・176と不調だったが、ようやく復調の兆しをみせた。「バッティングの状態は悪くない」と言い続けてきた大谷。連敗阻止へ、2戦目こそV打を放つ。