燕・小川21年ぶり完全逃すも「最高」
「ヤクルト3-1DeNA」(17日、神宮)
プロ野球21年ぶりの完全試合も、完封も完投も逃した。それでも結果は文句なしだ。ヤクルト・小川が九回途中まで投げ1失点で2勝目。七回1死まで完全投球で、九回に奪われた1点は失策によるものだった。お立ち台で「最高です」と喜びを爆発させた。
最速147キロの直球と多彩な変化球を低めに集め、DeNA打戦つけ入る隙を与えなかった。意識していたという完全試合は、七回1死で白崎に右前打を浴びて消えた。「浮いた直球を打たれた。もう少し低めの意識があれば違った結果になったかも」と悔やんだ93球目だった。1-0の六回には「空振り三振ばっかりだったので、何とかバットに当てようとイメージした」という中前適時打を放ち、自身を援護した。
チームは連勝で12年5月7日以来の単独首位に立った。チーム防御率1・47とリーグトップを走る投手陣を引っ張るエースは「チームが優勝することが大前提。ケガせず、フル回転したい。投手が引っ張っていけるように頑張ります」と宣言。頼れる男がヤクルトを上昇させる。