キヨシ7連敗「指導力不足を感じる」
「DeNA3-5阪神」(21日、横浜)
魔の1球だった。同点の九回2死一、二塁。DeNAの守護神・山崎康は、ゴメスを2ストライクと追い込んだ。優位に立ったはずの次の1球。外角高めへの直球は、快音を残して背走する荒波の頭上を越え、試合を決める2点となった。
「同じミスには指導力不足を感じる。当たり前のように連敗するのはその辺にある」。目を真っ赤にして中畑監督は振り返った。19日のヤクルト戦も八回、2死二、三塁から3球勝負で同点適時打を浴びた。延長の末に敗戦。「1球の怖さは、おととい感じていたはず。悔しいし、悲しい」と唇をかんだ。
七回1死まで無安打に抑えられた打線は奮起した。梶谷の初安打から筒香、ロペスの連続適時打で1点差。八回には代打・後藤の一発で同点とした。「苦しいゲームでも同点にした。あきらめない姿、ウチらしい雰囲気はあった」。それだけに、悔やまれる1球だった。
2年ぶりの7連敗。借金は3に膨らんだ。「ミスを糧にして、ステップアップするしかない」。1球に泣いた2試合を、発奮材料にする。