楽天ペーニャ150M特大弾!古巣粉砕
「オリックス4-9楽天」(28日、京セラ)
古巣への恩返しの一発は、度肝を抜く当たりだった。二回、先頭で打席に立った楽天・ペーニャはオリックス・マエストリの144キロ直球をフルスイング。打球はグングン伸び、左翼5階席で跳ねた。飛距離は推定150メートル。球場全体がどよめく中、悠然とベースを一周した。
今季23試合、94打席目での移籍1号。「1本出て良かったよ」と安どの笑みを浮かべた。本塁打が出る予感がしていたという。「打撃練習でのスイングが良くて、いい当たりが出ていたから」。第1打席で自らの予感を的中させた。
予感していたのは大久保監督も同じだった。この日午前のジョギング中、「ペーニャは京セラドームが大好きだから、ウチには来ないんじゃないかという話もあった」と獲得を検討した昨オフを回顧し「今日は出るかも」と話していた。試合後、指揮官は「すごかったな」と感嘆。「4番のホームランはすごく効果があるなと思った」と喜んだ。
昨季、32発を放ちながらオリックスを自由契約になった。だが「それは過去のこと」と受け流した。主砲の先制弾をきっかけに今季最多の9点を挙げ、勝率を5割に戻した。「ホームランより、大事なのは勝ったこと」と胸を張った助っ人が、チームを上層気流に乗せる。