谷繁監督兼選手3000試合出場飾れず
「巨人5-3中日」(30日、東京ド)
敵地にもかかわらず万雷の拍手で迎えられるとマスクを取り、ヘルメットを脱いで応えた。五回終了後、通算3000試合出場がアナウンスされ、巨人・高橋由から花束を渡されると、中日・谷繁監督兼選手は相好を崩した。その直後の六回には、3点差から平田の一発で同点。だが…記念すべき試合は、悲しい結末が待っていた。
まさかのミスが連発したのは、同点で迎えた七回だ。無死二、三塁から実松の打球は三ゴロ。高橋周が本塁に突入する三塁走者を見るや本塁に投げた。ただ、その送球は大きくそれて勝ち越し点を献上。さらに田島が代打・高橋由に押し出し四球。重すぎる2点を失ってしまった。
「何とか止めてやれればよかったんだけど…」。今年初めてスタメン出場した。今回の9連戦、若い選手を休ませようという意識があった。ただ勝利に導けなかった。だから喜べない。
自らの記録を「無駄な試合はない。その積み重ねでここまできたんだと思う」と振り返った。この言葉は、若い選手へのメッセージでもある。