T岡田75打席目の1号!猛牛オリ快勝
「オリックス4-2ソフトバンク」(2日、京セラ)
猛打を想起させるユニホームが、眠れる大砲に力を与えたのかもしれない。3-1の八回1死、オリックス・T-岡田は滞空時間の長いアーチを右翼席へ運んだ。今季75打席目にして生まれた待望の一撃。「久しぶりすぎますね」。安どしたように表情をほころばせた。
チームは前日に続いて、近鉄が99~04年に使用したビジターユニホームを着用。「いてまえ打線」の活躍で優勝した01年、中学生だったT-岡田は「北川さんの優勝決定本塁打とか、打のイメージです」と振り返った。
今季は開幕から不振が続き、4月17日に出場選手登録を抹消された。2軍で見直したのは下半身の粘り。徐々に本来の打撃を取り戻して同28日に再昇格すると、4番に入った29日から4試合連続マルチ安打と上向きだ。
この日の1、2打席はともに摂津のカーブを二塁打とした。特に2本目はストライクからボールになる、低めの難しい球。「下がしっかり粘れているから、うまく拾えた」と課題修正の成果が現れている。
森脇監督は「非常にいいところで出た。素晴らしいバッティング」と4番の仕事を絶賛した。この日は佐藤達が出場選手登録され、ブランコが1軍合流。吉田一が2軍で実戦復帰するなど、けが人も戻りつつある。和製大砲の復調と合わせて、チームが本来の姿になる日は近い。