山井あぁ岩田に一掃打…竜再び借金生活
「阪神4-2中日」(5日、甲子園)
虎党の大歓声が、痛いほど中日・山井の耳に突き刺さった。同点で迎えた六回2死満塁、打席には岩田。カウント1-1から125キロスライダーが真ん中内寄りに入る。岩田に右翼線に運ばれ、これが走者一掃の三塁打に。あまりにも重すぎる3点だった。
「甘く入ってしまった」。山井は唇をかんだ。阪神ベンチが岩田をそのまま打席に送ったのは、終盤の守りを重視した采配。ここまで13打数無安打の岩田は、守る側とすれば“間違い”が起きてはいけない打者だった。
これでチームは再び借金生活に突入。谷繁監督兼選手は「きょうは点の取られ方が悪いというか…。そんな感じだった」と淡々と語った。