G杉内 プロ最短2/3回6失点KO
「広島13-1巨人」(5日、マツダ)
勝負は初回で決まった。巨人の先発・杉内が、プロ最短となる2/3回、6失点で降板。1回持たずの大炎上に「申し訳ないです。それしかありません」と肩を落とした。後続の投手も打たれ、初回に10点を失うと、二、三回も失点を重ねて完敗。チームは2位に転落した。
初回1死一、二塁で、新井に先制となる左翼線2点適時二塁打を打たれると、2死二塁からは梵に左越え適時二塁打、鈴木誠に2ラン、会沢に中前打と、めった打ちにされた。斎藤投手コーチが「監督も我慢できなかった」と振り返ったように、ベンチは投手の前田と勝負させることなく、左腕を降板させた。
原監督は「先発が全てということですね」と苦言。こどもの日、3万1798人とぎっしり埋まったマツダスタジアムで、ぶざまな試合を展開し「申し訳ないというゲームですね」と唇をかんだ。
スッキリしないサヨナラ負けの翌日は大敗。5日間で首位の座を明け渡した。意気消沈の杉内は、勝利した前回の登板と変わった点などを問われ「分かりません」と力なく答えた。