吉見が連敗止めた!中日3位浮上
「ヤクルト1-9中日」(9日、秋田)
負けない投手-。そこに人一倍プライドを持つ中日・吉見が不敗対決を制した。「小川君が投げている試合はすべて勝っていると聞いていたので、絶対に止めてやろうと思っていた」。互いにこれまで投げた試合はすべてチームが勝利。そのことを吉見は知っていた。
今季初の屋外球場でのマウンドは走者を背負いながらの投球が続いたが、コーナーを丁寧に突く吉見らしい投球を披露。六回にはルナの失策で無死一塁となったが、続く荒木をシュートで注文どおりの二ゴロ併殺打。「要所要所で、しっかりと投げられた。序盤に味方も点を取ってくれたし、常に攻める気持ちでした。とにかくチームが勝てて良かった」
一昨年の右肘の手術後、最多となる109球。6回4安打1失点で今季3勝目。33イニングを投げ、防御率0・55と圧倒的な数字を残している。チームは連敗を2で止めて3位に浮上した。「明日は大野君が頑張ってくれると思います」。負けない男の不敗神話は、チームに広がっていくはずだ。