オリ総力戦 逆転負け回避もヘロヘロ
「オリックス8-6楽天」(13日、京セラ)
オリックスは勝つには勝ったが、余計な体力を消耗した感は否めない。三回までに6点を奪って逆転。逃げ切りモード突入のはずが、バリントンが四回に突如乱れて試合は一度振り出しに。打線が好調で再び勝ち越したが、楽に勝ちきれないところに完調でないチーム状態が垣間見える。
先発が長いイニングを投げての勝利が理想だったが、終わってみれば総力戦となってしまった。バリントンが早々と降板したことで、中継ぎ陣には不要な疲労が蓄積。最近は勝ちパターンで投入される塚原は2日連続のイニングまたぎとなり、14日の試合が接戦になった場合、投入できるかどうか疑問な情勢。
ただ、逆転負けという最悪のシナリオは回避した。「これも野球。本当に試されている毎日だと思う」と森脇監督。不調だった佐藤達、平野佳が八、九回を三者凡退で抑えたという明るい話題もある。死力を尽くして手にしたこの白星を浮上のきっかけにしたい。