ハム大谷6戦6勝 復帰即圧倒11K

 「日本ハム2-1西武」(14日、札幌ド)

 剛腕が帰ってきた。4月26日・オリックス戦で右ふくらはぎがつり、緊急降板してから18日ぶりのマウンドで、日本ハム・大谷が8回1/3を5安打11奪三振1失点。「絶対に負けられない気持ちでいきました。チームが4連敗していたので勝てて本当にうれしい」。開幕から無傷の6連勝を飾り、笑顔を弾ませた。

 2試合連続で先発全員安打と好調な西武打線を封じ込めた。二回先頭の中村から4者連続三振。回を追うごとにエンジンの出力を上げ、六回2死では栗山をこの試合最速の159キロで空振り三振に仕留めた。今季2度目の完封が見えたが、九回1死一塁で浅村に右翼への適時三塁打を浴び、連続無失点は35回でストップ。無念の降板となり、「素直にうれしいのと悔しい思いもある」と反省も忘れなかった。

 試合に出られない日々は心苦しかった。「マウンドに立てない、打席にも立てない中で1軍に帯同させてもらって、ふがいない気持ちでした。マウンドに立った時に貢献してやろうと思いました」。右足がつらないように対策も施してきた。脱水症状を起こさないために練習中、カリウムやイオン水を積極的に摂取。113球の熱投につなげた。

 規定投球回に再到達した二刀流は防御率0・86でリーグトップに再浮上。力強く復活を遂げた大黒柱が、チームを首位へ押し上げる。

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