「中日１－２阪神」（１５日、ナゴド）

　どこかで見たことがあるような惨劇だった。中日の又吉がまた打たれた。継投が裏目に出た。３連敗で今季ワーストタイの借金３。試合後、期待を裏切り続ける又吉の無期限降格が決まった。

　「又吉は技術の問題じゃない。去年やおととしの今ごろに何を考えてやっていたのかを思い出してほしい。（２軍に）落とします。（期限は）ありません」。友利投手コーチが苦渋の表情で説明した。１点リードの八回から登板も、４安打を集中されて、自身今季６度目の救援失敗だ。

　「結果がすべてです。自分に何が足りないのか、考えないといけない。もう一度、呼んでもらえるようにやっていくしかない」

　又吉は唇をかんだ。ルーキーだった１年前はがむしゃらに投げていた。四国ＩＬ香川にいた２年前はプロ入りを夢見てハングリーな生活を送っていた。あのころに戻らない限りは…。又吉も中日も苦境に立たされた。