オリ安達1号V弾!無敗男の吉川止めた
「日本ハム0-2オリックス」(16日、札幌ド)
意外な男が試合を決めた。打率・187と苦しむオリックス・安達が1号2ランを放ち、これが決勝打となった。今季ここまで5勝無敗だった日本ハム・吉川に土をつけた。
打線は五回までわずか1安打。しかし六回、1死から山崎勝が左中間二塁打。2死二塁で安達が左翼席へ一発を放った。山崎も前日まで打率・184。苦しんできた2人でもぎ取った勝利だった。
天を仰ぐ吉川を横目に、グラウンドを一周した安達は「全然打てていないので、1点でもいいからと思っていた。前の回に守備でいいプレーをして、その流れで打席に入れた」と振り返った。
昨季は打率・259、8本塁打と自己最高の数字を残したが今季は開幕から苦戦。「打率が低いので新聞も読みたくなかった」というほど悩み続けた。
12日の楽天戦(京セラ)からは、打撃フォームをすり足から、足を上げるスタイルに変更。「それまではいい当たりすらなく、積極性も欠いていた。でもだんだん当たるようになってきた」と、浮上のきっかけをつかんだ。
森脇監督は「今日は隙がなかった。安達は本来、求めていた強い姿になってきた」とたたえた。借金はまだ10と一進一退だが、苦しい展開をものにした試合に手応えを感じていた。